実際の調査とその判断基準

中古住宅購入時に行う調査の詳細
見えない部分に重要な問題が隠れている

 中古住宅の購入時や、リフォーム・リノベーション、耐震改修を行う際に既存住宅の状況を知るために現地調査は欠かすことはできません。

 「あんしん住宅相談室」において、実際に現地でどのような調査をどのように行うのかを紹介いたします。現地では、建物を以下の5つの視点に分け、「これはこの家にとって大きな問題なのか、そうでないのか、どう改善すべきなのか」その基準を一つひとつ丁寧に確認し、説明いたします。

 調査は、以下の通り、5つの分野に分けて調査します。

 中古住宅購入時、耐震改修時、リフォーム・リノベーション時など、現状確認と判断基準としていただければ、幸いです。

外部のチェック

外観全体のチェック

 まずは建物の外観をぐるりと見廻し、全体的な形状やバランス、傾きの有無を確認します。外壁や屋根の色あせ、ひび割れ、汚れ、補修跡などを丁寧に観察することで、雨風や日射の影響、これまでの維持管理状況を読み取ります。
 また、敷地との高低差や周囲の地盤状況、排水の流れも併せて確認し、将来トラブルにつながる可能性がないかを総合的に判断します。

地盤・建物の傾き状況のチェック

外部埋設排水管状況のチェック

地盤の状況と、建物の傾き具合のチェック方法、そして、問題があった時の対処方法、その判断基準について解説しています。

さらに詳しい現地調査とその判断基準こちらへ

外部埋設排水管状況のチェック

外部埋設排水管状況のチェック

 埋設排水管には、通常、生活水を流す汚水管と、雨水を流す雨水管の二種類があります。どちらの排水管も、詰まったり、水の流れが悪かったりすると、生活に影響が出てきます。それが問題なく使用できるのかどうかをチェックすることは、衛生面からも重要なことです。

チェック項目として

  • 汚水配管のチェック
  • 汚水会所内部のチェック
  • 雨水会所内部状況のチェック

 さらに詳しい現地調査とその判断基準こちら⇒

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外部仕上げ状況のチェック

外部仕上げ状況のチェック

 外部仕上げでチェックすべき、最も重要なことは、外廻りからの漏水です。特に木造であれば、ひび割れなどからの漏水により内部に水が浸入し、柱、土台などの構造材が腐食してしまうと、致命傷になるからです。その部分を重点的にチェックします。

チェック項目として、

  • 建物(地盤)が傾いていないか
  • 外壁仕上げ材に大きなひび割れ、破損、浮き、はらみがないか
  • 雨樋に勾配不良、詰まり、外れ、劣化はないか
  • コーキングに隙間やひび割れがなく、防水性能が保たれているか
  • サッシに腐食や破損がなく、劣化が進んでいないか
  • 基礎コンクリートに大きなひび割れ、欠損、鉄筋露出がないか
  • 土間コンクリートにひび割れ、錆び汁、目違い、欠損がないか
  • 屋根葺材(下屋根部分)にずれや割れなどの不具合がないか
  • 設備機器が正常に作動しているか、劣化状況はどうか
  • 外部排水や配管会所に詰まり、異音、異臭がないか
  • 電気・ガス設備の設置状況や劣化状態はどうか
  • バルコニーの防水、水切り、サッシ取り合い部に不具合がないか
  • 樋に破損、外れ、腐食がないか
  • ブロック塀・擁壁にひび割れ、はらみ、ずれ、鉄筋露出がないか

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外構状況のチェック

擁壁のチェック

 外構で最も大切はことは、地盤の状況を見ることです。外構の要素として、建物の外周や車庫に打設してある”土間コンクリート”、敷地境界にある”ブロック塀”、高低差がある敷地でしたら”擁壁”があります。重要な要素は、この3つです。これらをチェックすることにより、その敷地の地盤の状況を知ることができます。

チェック項目として、

  • 土間コンクリート、タイルに大きなひび割れ、錆び汁、目違い、欠損はないか。
  • 土間タイルなど大きなひび割れ、目違い、欠損、浮きはないか。
  • ブロック塀、擁壁にひび割れ、はらみ、浮き、ずれ、鉄筋の露出などないか、劣化状況はどうか。

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内部のチェック

内部仕上げ状況のチェック

内部仕上げ状況のチェック

 内部仕上げの状態は、建物の「履歴」や「現在の健康状態」を読み取るための重要な手がかりとなります。壁や天井、床、建具といった内装部分には、これまでの暮らし方や経年劣化、さらには構造的な問題が、さりげなく表れています。

チェック項目として、

  • 壁・柱・床に傾きがないか
  • 天井や壁に大きなひび割れ、雨漏り跡、結露跡がないか
  • 柱に構造上問題となるようなひび割れや欠損がないか
  • 床材に床鳴り、不陸、反り、伸縮などがないか
  • 建具に歪みや傾きがなく、開閉がスムーズか
  • 開口部周辺に雨漏りや結露の痕跡がないか
  • 給排水設備に水漏れ、異臭、異音がなく正常に作動するか

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内部設備状況のチェック

内部設備状況のチェック

 内部設備のチェックでは、設備機器が正常に使用できるかどうかだけでなく、それらを使って快適かつ安全に生活できる状態にあるかを確認することが重要です。水廻りや電気設備などは日常的に使用頻度が高く、不具合があると生活に直結するため、丁寧な確認が欠かせません。

チェック項目として、

  • 設備機器が正常に作動するか
  • 破損や著しい劣化が見られないか
  • 給排水配管から水漏れ、異臭、異音がないか
  • 排水がスムーズに行われているか

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床下状況のチェック

床下状況のチェック

 床下を調査することで、建物の耐久性・耐震性・断熱性といった基本性能を把握することができます。また、床組の劣化状況、排水管の設置状態や勾配、不具合の有無など、普段の生活では確認できない重要な情報を読み取ることができます。

チェック項目として、

  • 基礎の仕様(立ち上がり高さ・幅)は適切か
  • 鉄筋は入っているか
  • 基礎コンクリートにひび割れ、ジャンカ、鉄筋露出がないか
  • 換気口の大きさ・位置・数は適正か
  • 土台・大引き・根太・床板の仕様(寸法・間隔)と施工状態はどうか
  • 白蟻やカビによる腐食がないか
  • 排水管からの水漏れ、勾配不良がないか
  • 床束の仕様・固定状況は適正か
  • 断熱材の種類・厚み・施工状態は適正か

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小屋裏(屋根裏)・天井裏状況のチェック

小屋裏(屋根裏)・天井裏状況のチェック

 小屋裏(屋根裏)や天井裏からは、その建物の構造・劣化・施工状態など、さまざまな重要な情報を読み取ることができます。
 詳細に調査することで、耐久性・耐震性・断熱性といった住宅性能の現状を把握することが可能です。

チェック項目として、

  • 小屋組の仕様(垂木・梁・雲筋違いのサイズ、ピッチなど)と施工状況
  • 筋違いの設置状況、壁構造の状態
  • 金物の種類・取付位置・固定状態
  • 換気状況
  • 雨漏りの有無
  • 断熱材の仕様(厚み・設置状況)
  • 小屋組全体の劣化状況

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書類・図面のチェック

書類や図面のチェック

 建物そのものの状態だけでなく、どのような書類・図面が残されているかを確認することも非常に重要です。これらの書類を確認することで、その建物が法的に問題のない建物なのか、また、どのような構造・性能を持っているのかを判断することができます。

チェックする書類として、

  • 建築確認申請書および確認済証
  • 中間検査合格証、完了検査済証
  • 図面(平面図・立面図・断面図・矩計図・基礎伏図・耐力壁/金物配置図・設備図など)
  • 仕様書・地盤調査報告書・壁量計算書・金物計算書
  • 各種保証書(地盤・白蟻・防水・10年保証など)
  • 工事中の写真(基礎・軸組・断熱工事などの隠蔽部分)
  • 売買契約書

 さらに詳しいチェック内容とその判断基準こちら

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